ピーキャット流有機栽培でも病害虫はもちろん発生します。
有機土壌にしても、施肥コントロールをしても、病害虫発症を減らすだけで無くすことなど到底できません。
病害虫は少しでも存在すると天敵がいなければ次々と増え、やがて蔓延してしまいます。
では、どうして有機栽培でも病害虫防除が必要になってしまうのか?
それは…
- 肥料を使うから
- 甘く美味しく品種改良された自生力の弱い植物だから
- 気候や風土に見合っていない植物を栽培するから
- 日本は天敵が少なく病害虫パラダイスだから
- 日本の水は軟水でカルシウム不足になるから
…
このような要因があって、病害虫防除をしなければ特に果菜類や果樹は品質を保持するのが難しくなっています。
葉物や根菜はそれでもなんとかしやすいので、有機栽培や自然栽培向きでもあります。
一方、ピーキャット流有機栽培はそもそもが「バラ」というバラ科の植物(リンゴ、梨、桃、イチゴ、サクランボなど)での有機栽培ですので、いわば病害虫のオンパレードの植物栽培です。
農薬成分は使いませんが、果菜類や果樹であれば病害虫防除は必要になっていきます。これはご承知置きください。
この病害虫防除で使うピーキャット資材は後ほど解説するとして、まずは有機栽培でも病害虫防除が必要になってしまう要因と対策を少し詳しく解説します。
病害虫防除が必要になってしまう要因と対策
「肥料を使うこと」に対して
肥料を使うと、自然の中でその土壌だけが栄養濃度が高くなります。
そうなると、害虫がその匂いをかぎつけて次々と飛んできます。栄養濃度が高い土壌には多くの草木が生え、絶好の餌場、産卵場所であると害虫たちは知っているからです。
ですから、ピーキャット流有機栽培は最低限でしか肥料で土壌の栄養濃度を上げない施肥コントロールをやっています。
ですが、肥料を足すことは避けて通れず…駆け引きは必要になります。
「甘く美味しく品種改良された自生力の弱い植物」に対して
甘くて美味しい作物を栽培しているのですから、それを欲するのは人間だけではなくて病害虫も熊も鹿も鳥も欲しているので仕方ないですね。
病害虫も熊も鹿も鳥も欲してくれない作物のほうがちょっとねと…
「気候や風土に見合っていない植物」に対して
日本古来より自生していた植物以外は、日本の気候や風土に合わないと自然は生態系バランスを取るために駆除対象にしてしまいます。
たとえば、バラという植物は寒冷地のルーツで日本の高温多湿で自生できるのはノイバラや数種の野生種だけです。日本自生種のハマナス(バラ科バラ属)は茨城県鹿嶋市より北で自生していましたが、地球温暖化の影響で現在は茨城県や福島県、宮城県でも自生が難しくなってきています。
気候や風土に見合っていない植物は自然では病気(病原菌)によって駆逐されようとします。
ですから、それを阻止するための病害虫防除が必要になります。
「日本は天敵が少なく病害虫パラダイス」に対して
「シオヤアブが飛ぶとマメコガネは怖くて動けなくなる」
弱肉強食の生き物の世界…しかし、今の日本は害虫パラダイスで益虫の存在がとても乏しくなっています。
栄養濃度が高い土壌には多くの草木が生え、絶好の餌場、産卵場所であると害虫たちは知っています。
ですから、肥料を与えると害虫が飛来してきます。
それと同時に、益虫も栄養濃度が高い土壌には害虫という餌がたくさんいることを知っています。
ですから、肥料を与えると害虫も益虫も寄ってきます。
これで均衡が取れて害虫被害が出ないことが多くなるわけですが…
今の日本は肥料を与えると害虫しか飛んできません。益虫はどこに行ったのか?
益虫が居ない分は病害虫防除が必要になります。
「日本の水は軟水でカルシウム不足になる」に対して
これは施肥コントロールのところで解説したとおり、カルシウムを与えます。
日本は高温多湿で病害虫発生が多くなると言われていますが、日本は肥沃な土壌を持っている代わりにカルシウムが少ないのも病害虫発生が多くなる要因です。
病害虫対策をやれることからやって、そして殺菌や殺虫などの病害虫防除をするのが有機栽培の基本的な考え方です
- 農薬を使う栽培と使わない栽培の大きな違いは現場にあります
- 有機栽培でも病害虫防除が必要になる理由を知って考えていこう!

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