実際、栽培現場ではさまざまな病害虫対策がされています。
慣行栽培では農薬が中心の病害虫対策になりますが、有機栽培では「栽培カテゴリーであらゆる対策を講じる」考えとなり、自然栽培は自然を利用した病害虫対策になります。
また、慣行栽培、有機栽培、自然栽培の区別無く栽培現場では栽培環境や栽培条件に合わせてそれぞれの技術を駆使しています。
あれが悪い、これが悪いではなく、栽培現場ありきで考えていきましょう!
ということで、今回はピーキャット農場のバラ苗生産現場での病害虫対策をカンタンに解説してみます。
(詳しくは別のところで解説しています)
病害虫の豊富な知識と簡単にこなせる方法が必要です
葉っぱに異変があるとすべて病気だと勘違いし、葉っぱに穴があるとすべて虫食い痕だと勘違いする…
プロでもけっこう多い傾向です。
植物栽培をしているとなにがしか良からぬことが起きるのは日常的なことです。
それに対して正しい判断ができなければ、正しい病害虫対策もできません。
症状の原因がわからなければ詳しい人に見てもらって判断し、しっかりと知識を身につけていきましょう!
病気は胞子にアタックする!
植物の病気は感染症です。病気の発症でダメージを受けた箇所は治療できません。
できることは殺菌・除菌など菌を死滅させることだけです。
病気対策は感染し発症する前に病原菌である胞子をいかに殺していくか?が大事になります。



胞子が発芽し菌糸を伸ばす糸状菌ですが、この菌糸が伸びて発症する前にいかに胞子や菌糸を壊していくか?
これが病気対策です。
害虫は気門封鎖もしくは捕殺以外は考えない
薬液の毒性で害虫を殺すことは考えません。
やるべきことは粘着性の薬液で呼吸させないようにする、動かないようにする気門封鎖だけです。


これが一番安全で確実な方法だと考えています。
農薬のBT剤なども安全ですが、ピーキャット農場では使う必要は無いので使用していません。
病害虫を呼び寄せる施肥は考慮していく
肥料を与えると病害虫が出現しやすくなります。
ですから、肥料を足す時期は病害虫対策を強化するか、無駄な施肥はしないようにします。
天敵を増やし減らさない!
害虫は天敵がいることで飛来しなくなることが多々あります。
風に乗って飛んでくるハダニやアブラ虫は天敵がいても出現しますが、天敵が食べてくれるので安心です。
カメムシやマメコガネは天敵のシオヤアブなどの羽音を聞いただけで怖くて動かなくなります。産卵にやってくる害虫も天敵がいると避けてくれます。
農薬の殺虫剤を使わないと自然に増えてくれますので、天敵を利用する場合は農薬の殺虫剤、ガーディアンコートは使わないことが賢明です。
フェロモンの匂いを消すことで産卵を防ぐ
ゴキブリの話で有名ですが、ゴキブリは一度出現して歩き回るとフェロモンの痕がいっぱい付着します。
そして、そのフェロモンの匂いをかぎつけて次々とゴキブリが出現します。
子孫繁栄、交尾、産卵のために害虫は1度出現すればそれが続きます。
このフェロモンを消せるのがピキャットクリアです。
また、肥料を与えると植物は亜硝酸ガスを発生させやすくなり、この匂いも害虫を呼び寄せてしまいます。
この亜硝酸ガスも消せるのがピキャットクリアです。
月齢で病害虫対策!
農薬のように薬液の毒性を残し続ける残効性は利用できません。
ですから、散布するタイミングはとても大事!
虫は満月や新月のタイミングで産卵数が増えると言われており、その付近や数日後など、月齢を見て散布するタイミングを計ることはとても効果的です。
また月齢の影響で、植物の水の吸い上げ方も変わる事から、引力が弱い新月は病原菌が侵入しやすくなるといわれています。施肥のタイミングなども月齢を見ながらおこなうと、病気や害虫の出方を変えられる可能性があります。

害虫対策は満月・新月の3日後位に散布すると効果的です。
病気対策としては新月のあとに必ずピキャットクリアを散布しておく方が効果的です。
肥料を与えると植物は水を吸い上げにくくなるので、新月近くの施肥はできるだけ避けた方が病気対策になります。
雑草の利用
作物(バラ苗)よりも先に雑草に病害虫が出現します。
ですから、農場の周りに雑草を生やすスペースを設けて病害虫を監視します。
雑草に出現した病原菌の胞子や害虫は飛来しないように甘刈りするか、飛来することを見込んで先に対策しておきます。
細菌感染は体内除菌で
植物の病気は大半が糸状菌によるものですが、まれに細菌感染もあります。
(根頭癌腫病、モザイク病など)
細菌の大半は植物体内への潜伏菌となるので、ピキャットクリアによる体内除菌で対処しています。
…などなどあります!
全て書き切れないのでこれぐらいで…
バラという病害虫オンパレードの植物の農業生産を、農薬に頼らずに病害虫対策をやっていけばこんな感じです。
他にも色々な手法などありますし、私のやり方がベストというわけではありません。
栽培環境、栽培条件に対して現場では常にベストを目指している!
あれがダメ、これは悪いなど机上で決めつけることなく、栽培現場でのベストを考えていきましょう!
農薬使用最高峰のバラ科の植物でもなんとかなりますので、農薬を使えない方はピーキャット流の病害虫対策を考えてみてくださいね!
実績はとても豊富です!
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