うりゃ指

有機栽培にとって「酸」の意識はとても大事になります。
理由は「酸」は自然や生き物にとって欠かせないモノだからです。


特定防除資材の「食酢」で呆気にとられましたが、あれは食酢に含まれている酢酸の効果を指します。
食酢メーカーが黒酢を栽培資材として売りたかったのですが、どうして黒酢とせずに食酢としたのか?リンゴ酸もリンゴ酢として食酢の仲間ですが、リンゴ酸で栽培にどのような効果があるのか?は…
それは農水省に聞いてください(*^▽^*)

まあ、それはそれとして有機栽培では「酸」の知識をしっかり持っておきましょう。


違いは炭素を含むかどうかだけなので、別に覚える必要はありません。
人間の栄養学では脂肪酸も出てきますね。

覚えるべき事は、自然や生き物はこれら「酸」と大きく関わっているということです。
そして、これら酸は自然や生き物が作り出すものであり、この作り出された「酸」がさらに自然や生き物に大きく関わってくるということです。
自然や生き物に大きく関わるということは…栽培でも活用できるということですね。

まだまだこれからの栽培技術ですが、ピーキャット流有機栽培ではピキャットクリアリバイバルですでに活用しています。
使うだけで知らず知らずに活用できているようにしていますので詳しく知る必要はありませんが…自然や生き物と「酸」の関係を知っておくのは良いことです。

酸は自然や生き物が作り出す!

肥沃な有機土壌はちょっと甘酸っぱい臭いがします。
臭いは個人差があるので、酸っぱい臭いがしないからと気にしないでくださいね!

実は肥沃な有機土壌ではたくさんの有機酸が作られています。だから酸っぱい臭いがします。
窒素、リン酸、カリ、カルシウム、マグネシウム、各種ミネラルなどはご存知の方も多いですが、土壌には有機酸も多く含まれています。

また、生き物は有機酸や無機酸を作り出します。
土壌の窒素分はアンモニア態窒素→硝酸態窒素となりますよね!これは有用微生物が作り出します。

植物が作り出す有機酸はクエン酸が有名です。貝類はコハク酸を作り出します。
私たち人間は白血球に含まれる次亜塩素酸や胃酸となる塩酸を作り出します。腸内には乳酸菌が居て乳酸を作れますね。


このように、自然や生き物は「酸」がとても関わるので、植物栽培での有効利用が近年では新しい栽培技術となっています。

植物にどういう作用があるのか?

酸は様々な種類があるので、今回は公表してもかまわない「酢酸と植物栽培の関係」を話します。

学術研究からは、理化学研究所が酢酸効果を公表しています。
「植物に酢酸を与えると乾燥に強くなるメカニズムを発見」

とてもわかりやすく解説すると、
「植物は乾燥を感じたら酢酸を生成し、その酢酸より植物ホルモンであるジャスモン酸が生成され乾燥に耐える」
ということですね。

うりゃ指

私は皆さんにはジャスモン酸はこう解説しています。

■ジャスモン酸…強いと病害虫に狙われにくく、弱いと餌食になる

「あれ?言ってることが違うじゃないか!」と、そう思われてしまったかもしれませんが…
このジャスモン酸というのは傷害応答という機能なんです。
乾燥したり害虫の食害にあったりすると細胞が壊されます。バラはそれ以上の細胞が壊されないようにジャスモン酸を生成し全体に「ヤバいよ!耐えて!」と伝達します。
そうしてバラは全体で守りに入ります。乾燥も害虫の食害も病原菌の感染による細胞破壊も「傷害」として伝達されていきます。

つまり、酢酸を効率よく摂取していれば、病害虫耐性や乾燥耐性ができるということです。
ちなみに、生き物が発揮する耐性ですからね。絶対では無いので間違わないでくださいね。私たち人間と同じ免疫機能のようなモノです。

これもちなみに…
酢酸で病害虫耐性や乾燥耐性ができるからと、例えば木酢液や黒酢を土壌潅水しても大した効果は得られません。
(パクられるので先に言っておきますね!)

それと、酢酸はある条件下では植物の細胞壁のセルロース(食物繊維)として作られやすいので、細胞強化になります。
「ある条件下」はいずれ話しますが、こちらのほうが酢酸の効果として得られやすいです。

病原菌に対しての効果

「酸」は菌に対してさまざまな影響を与えます。難しい話になっても仕方ないのでカンタンに解説しますね。

次亜塩素酸や塩酸はとても強い殺菌力を有しています。人間だと白血球や胃酸にあたるのがこの酸です。
よって、あらゆる菌を殺菌、除菌したいときにこの酸を使います。

酢酸やクエン酸、乳酸などは濃度次第ですが、殺菌で使わずに抗菌で使います。

■殺菌…菌を殺す(次亜塩素酸、塩酸、白血球、胃酸)
■抗菌…菌を増やさない(酢酸、クエン酸、乳酸 ※濃度次第)

寿司は酢飯を使いますが、この酢飯は米酢(主成分は酢酸)で作られます。
また、スルメも水分を含む柔らかいスルメ(よっ○ゃんいかなど)は酢(主成分は酢酸)が使われています。
酢酸は抗菌性が強く菌を増殖させないので、食品に使われています。本来の目的は味付けではありません(*^▽^*)

動物は体内に侵入した菌やウィルスを白血球(次亜塩素酸)で殺菌してしまいますが、植物は体内に侵入した菌やウィルスは抗菌で対処します。
動物のほうが菌やウィルスへの抵抗力は上ですね。


ということは!
ピキャットクリアの植物体内洗浄は白血球イメージじゃないか!
と気付いた方はおられるかと(*^▽^*)

安易に使わないでね!

酢酸はピキャットクリアとリバイバルで充分ですし、他の酸もピキャットクリアとリバイバルで充分です。

他の酸の解説をここでやらないのは、悪用される可能性が高いからです。
酸は効果もあれば弊害も起こりうるモノです。ですから、弊害を避けるためにもここでの解説は控えさせていただきます。

うりゃ指

特定防除資材の食酢、栽培現場とは酢酸の活かし方が違うなあと理解できましたか?
酢酸は抗菌で使うのが正解です!