何度チャレンジしても上手くいかない…
ありとあらゆる知識、手段を講じても、物質バランスは変わらない、維持できない…
でも、生育不良からの立ち直りの研究には欠かせないと、いろいろ試行錯誤を続けていました。
結果が出るかどうかは別として…
バラ苗生産者でも苦しい研究材料
土や苗は自分で作ることができますので、ある程度の条件は揃えることができます。
ですから、分析は、
■バラに供給する物質
■バラが作り出す物質
■バラが放出する物質
■バラ体内に存在する物質
■土壌に存在する物質
となりますが、すべて分析できるわけではないので、ここから厳選していきました。
ただ、この物質が不調時から好調時にどう変化していくのか?
これを調べるには、放置気味に育てて好調になりそうな株を探し出さなければいけません。
もちろん、そんなことはわかるわけもなく…
不調のままずっと続いたり、そのまま枯れていったり…
山ほどバラの株はありますが、研究材料となれる株はなかなか見つかりません。
これが一番厳しかったかな?
だから、ある程度見込めそうなモノだけ選んで分析を続けていました。
バラが作り出す物質に大きな変化が!
時間とお金を山のようにつぎ込んで…
不調から好調に動く大きな要因は、バラが作り出す物質にあることが判明しました。
それが、ホルモンと酵素です!
ただ、これがあればどうこうできるわけではなくて…
これだけでどうこうでもなくて…
理想的なバランスで作られ、ホルモンが細胞を変化させ、酵素が各物質を化学変化させ…
すべてのバランスが整うことでバラが動き出します!
つまり、バラに条件と時間を与えることでバラ自体が動き出せる要因を作っていくという結論に至りました。
バラのケアの誕生!
「バラの調子が悪いときはケアしてあげましょう!」
ピーキャット流では、これをずっと言い続けていますよね!
バラ自体が動けるようになる条件と時間を与えていけば、バラ自体がなんとかしていきます。
「私、ホームセンターで死にそうなバラをいつも復活させていますが?」
というメールが来たことがありましたが…
劣悪な環境から脱出させれば、バラは本来の強さを出してくれます。
まあ、それはそれで良いことだとは思いますが…
このバラ本来の強さが、バランスを崩すことで失ってしまうことが起こるのがバラです。
そうなったとき、いかにバランスを取り戻していくか?
これがバラの本来のケアになります。