人は恵まれれば恵まれるほど頭を動かさなくなる…
有機栽培は強い現場でないと思った効果を出せないことが多々あります。

言われたとおりやってみた→効果が出なかった→ダメだと判断した

これは弱い現場の特徴で、これは農業だけではなくていろいろな現場ではこんな感じです。
では、どうしてこれではダメなのか?強い現場の人は一目瞭然ですよね。

これだと一生、農薬は手放せない!農薬に頼ることでしか栽培できない!

もうあきらめているなら良いんですけどね。
「効くのか?効くのんかあ?」って聞いてもらえても(*^▽^*)
何かに頼りたい、何かにすがりたいならそれでもかまわないです。

でも、強い現場はこう考えます。

言われたとおりやってみた→効果を出すためにいろいろ創意工夫を重ねた→それでも意図する効果が出なかった→ダメだと判断した

有機栽培をやりたいけど踏み込めない慣行栽培の人の多くは強い現場経験が無い人が多いですね。
弱い現場では机上と同じく「効くかどうかではない、効かせるのだ!」というのが理解できないんです。
だから、絶対的なモノしか頼れない、農業だと絶対的なのは農薬、だから農薬が手放せない…こういう考え方になってしまいます。

ですから、絶対的なモノにしか頼れない人に無農薬をやれと言ったら…
無理だと判断するか、それとも無農薬でも育てられる品種にすがるしかないということになります。

これはバラ栽培で顕著になっています。
住宅地で農薬を使用するのはダメだというのは周知されるようになってきました。
でも、「バラは農薬を使わないと育ちません」と日本バラ会が言い切っていたほどバラ栽培は農薬無しでは厳しいモノがあります。
そうなると…
「農薬を使わなくても育つバラの品種」としか考えられないガーデナーが続出したという事実です。

絶対的なモノにしか依存できない弱い現場

でも、強い現場では品種関係なくバラの無農薬栽培は実現できています。

農業とか栽培とかは関係なく、どこにおいても現状を変えられるのは強い現場だと私は思います。
わかりやすく、モノに依存するよりも自分で創意工夫できるチカラを持とうということでよろしいかと(*^▽^*)