ピーキャットは無農薬を推進しています。
ですが、ピーキャットは農薬否定派ではありません。
ピーキャットは使いませんが、皆さんに無農薬を強制するつもりは一切ありません。
ただし、農薬を安全に使えるかどうか、環境を保全できるかどうか…
無理であるなら使ってはいけないと考えています。
化学農薬は口から入れるよりも鼻から吸うほうが身体への影響は大きくなります。
人間は消化器官よりも呼吸器官のほうが弱いのです。
農薬散布というのは野菜に付着する農薬残留基準値など遙かに超えた濃度になります。
その危険性は理解しておくべきです。
病害虫はほぼ葉裏を狙ってきます。
薬剤散布は葉裏に薬剤がかかるように、ノズルを下から上に向けておこないます。
そうすれば、薬剤は空に舞い上がることになります。
無風に感じても薬剤は遠くまで飛びます。
住宅地は自然の浄化作用が弱くなっています。
よって、農薬の残効性はとても残りやすくなります。
思わぬところで農薬が溜まっていたり、風に飛んだり水で流されて溜まることもあります。
これらについては、他の記事を参考にしてください。
ここで解説すべきは、「住宅地でも農薬散布せざるを得ない場面」についてお話しします。
たとえば、黒点病が蔓延してから農薬散布を考えたところで時すでに遅しです。
こういうケースでは、農薬散布せずにバラをケアしてリスタートすべきです。
ハダニの蔓延は除菌・洗浄を強めればどうにでもなります。
殺ダニ剤は農業でも乱用されやすい農薬です。効果も年々弱まっています。
ベト病対策は、庭全体やベランダ全体に農薬散布しないと効果が薄くなります。
これが住宅地で可能かどうか…まず不可能です。
予防で撒布するのは愚かなことです。
農地よりも住宅地のほうが、病害虫発生予知は難しくなります。
農薬乱用の元になります。
では、どういったケースでは農薬使用を考えてもかまわないのか?
「人間や家屋に対しての病害虫対策」
これが発生した場合は、駆除を最優先すべきです。
普段、バラには付かないイラガなどが付いてしまう場合があります。
スズメバチやシロアリなども脅威です。
ヤブ蚊は時として、とんでもない病原菌の媒体となります。
ゴキブリやハエなど、人間の衛生面を悪化させる害虫がいます。
これについては、植物栽培というよりも人間の生活を守るために駆除すべきです。
人間の健康を阻害する菌やウィルスは、ピキャットクリアという除菌剤があります。
小さな害虫などはスカッシュで洗い流せます。
それ以外を農薬に頼ることは、私は悪いことではないと考えています。
できる限り安全なモノを選んで対処していきましょう。