うどんこ病が出た→ピキャットクリア散布
黒点病が出た→ピキャットクリア散布
ハダニが出た→スカッシュを散布
農薬的思考が頭にあるので、このような使い方を想定する方が多いと思われます。
しかし、これは4.病害虫防除の考え方です。
ピキャットクリアは4.病害虫防除で使う場合は物理的防除のみです。
本来は、2.除菌・洗浄のカテゴリーで使うべきものです。
その明確な違いは、
・病害虫が出てから散布する(4.病害虫防除)
・病害虫関係なく定期散布する(2.除菌・洗浄)
ここにあります。
ピキャットクリアは、病害虫の存在関係なく定期散布していくものです!
つまり、ピキャットクリア散布は病害虫の存在があるのか無いのかは関係ありません。
一番わかりやすい例えが、人間のお風呂です。
私たち人間は、感染症予防だけでお風呂に入りますか?蚤やシラミ対策だけでお風呂に入りますか?
もちろん、違います。
身体を清潔に保ち、不都合な菌や虫を洗い流す「物理的防除」をするためにお風呂に入ります。
ただ、感染症にかかってしまったり、蚤やシラミが発生してしまったらお風呂ではどうにもなりません。
こういう場合は医薬品に頼ることになります。
植物も同じです。
普段は清潔に保ち、不都合なものは洗い流す「物理的防除」をおこないます。
その「洗い流す水」がピキャットクリアであり、スカッシュです。
ピキャットクリアは植物が植わったままで洗い流せる水
としてください。
ただ、感染が蔓延したり、害虫が蔓延したときに農薬を使用するのが減農薬栽培です。
それでも農薬を使わずに、さらに対処していくのが無農薬栽培です。
ここで考えてみてください。
私たち人間は、それほど頻繁に感染症や蚤やシラミに冒されるでしょうか?
感染症に頻繁に冒される方は健康に問題があります。
体質改善や環境整備など、医薬品に頼る前に考えていくべきです。
蚤やシラミに頻繁に冒される方は住環境に問題があります。
環境改善を最優先すべきです。
これは植物も同じです。
どうして、毎年病害虫被害に怯えているのでしょうか?
感染症に頻繁に冒されている方は、植物の体質改善や栄養管理、環境整備など考えるべきです。
害虫に頻繁に冒されている方は、これも同じですよね。
そして、上記の表をもう一度ご覧ください。
1~6のすべてで病害虫対策していますよね!
ピキャットクリア散布は、1~6にあるカテゴリーの2.除菌・洗浄で使うことになります。
人間のお風呂と同じです。
ピキャットクリアを4.病害虫防除の農薬散布の代わりと考えている方は、考え方を正してください。
時代はすでに進化し続けています。