「農薬信者」とか「無農薬信者」とか…
この言葉を使い出したのはもう20年ぐらい前からなんだけど、私はほぼ言い出しっぺみたいなもんだからちゃんと解説しておきます。

「○○信者」って、まあ悪口だよね。
悪口だから、もちろん悪意を持った人たちに対して使われていた言葉なんだけどね。

だから、
農薬信者=農薬を使っている人
無農薬信者=農薬を使っていない人
こういうことではないんです。

農薬信者 =人に農薬使用を強制させようとする人
無農薬信者=人に無農薬を強制させようとする人

こういうことです。

具体例を出すと…
ウチのガーデナーのお客さんたちはこういう被害に遭っています。
庭でバラたちの世話をしていると、急に見知らぬおじいさんが入ってきて散々に説教され、農薬使用を強制され…
こういう経験のある方がたくさんいます。
俗にいう教え魔ですね。
ガーデナーは農薬散布が苦手で無農薬でやっているのに「農薬は安全だ!無農薬信者に騙されているんだ!」と騒ぎ出す。
こういう教え魔たちを農薬信者と呼んでいます。

一方、ウチの農家のお客さんはこういう被害に遭っています。
「農薬を使っていない農家がいるのに、どうしてあなたは農薬を使っているんですか?その作物は安全だと言えるんですか?」
「農薬散布すれば自然や生態系は壊れるのに、平気なんですか?」
奇跡のリンゴが流行って、農家に迷惑をかける一般の人が増えました。
こういう人たちを無農薬信者と呼んでいます。

どういう栽培をするのかはその人の自由です!
ただ、その中ではルールやモラルがあります。
住宅地では農薬は実質的にはもう使えない、農業は農薬残留基準値や使用上の安全管理が求められます。
ルールやモラル、そして世界的な環境保全の流れなどでどうすべきかがあります。

なのに、デタラメなことを言って誹謗中傷して相手にそれをさせないようにする…
それがTwitterでとても横行しています。

「無農薬をしたら害虫や病原菌が増え、まわりの慣行栽培に迷惑がかかる」
これ、まったくの事実無根の話です。
ただでさえ、耕作放棄地が増えている現状、無農薬栽培は害虫と益虫のバランスを重視しますのでとても良い行いになります。

草を適度に生やすことで生態系バランスも取りやすくなります。
今は慣行栽培でも雑草は甘刈りするところが多いですよね。

ということで、別にいがみ合うことのないようなもので、逆に農薬や栽培を知らないのに必死に煽っている輩が増えていることに気づいた方がいいですね。

私たち栽培のプロは煽ってはいけない!

Twitterで勝ち誇っても、何も変わらないです。

この規模だと、相当な農薬信者が来るんじゃないかな?(*^▽^*)
だってねえ、ウチにだって来ていましたから!
ウチは合計で16反程度の農場ですが、これぐらいだと何も言ってこないです。
でも、最初は千葉で3反ほどでやっていたので入れ替わり立ち替わり…女性スタッフが狙われることも多々あり…
「この農薬信者め!」ってなっていました(*^▽^*)

この人も、実情はわかりませんが農薬信者に困っているのかもしれません。
だから、寄ってたかって叩くのは逆に悪い印象しか持てないですね。

上のツイートを書いた人は農業169日目と書いてあります。
頑張って欲しいですね!