オーガニックの波が押しよせているぞお!

さて皆さん、オーガニックの波の正体はわかりましたか?
答えを言う前に、私が大惨敗を喫した話をします。

コロナ感染予防対策での次亜塩素酸水活用で私が大惨敗を喫したのは皆さんご存知ですよね。
経産省&厚労省&製薬会社&アルコール利権 VS 次亜塩素酸水業者
あまりにも私たちは弱小すぎました…

でもね、最後は厚労省に認めさせたし私はユーザーにはしっかり使ってもらえたので、それはそれで良かったのですが…
でも、1億人は持っていかれた…
もっと頑張れたら、もっと効率的に安価にコロナ感染が防げていたのにと今でも思います。
厚労省やらなんやら、効果とか今になって認めてますからねえ…マジで行政はエグいことするねえ…

そして、同じことが農薬にも襲いかかってきます。
それが、オーガニックの波です。

ということは、オーガニックの波とはオーガニックの利権のことだな!
ということではありません。
農家はそう思っているみたいですが、オーガニック利権よりも農薬利権の方が巨大なはずですよ。

では、オーガニックの波とはどういうモノなのか?

それは、人々の心です。

コロナ初期は、人々はコロナの脅威に怯えていました。
そして、コロナ感染予防対策での次亜塩素酸水活用が一気に浮上したのですが…
ここで「薬剤の危険性」という新しい恐怖が人々の心を掴みました。それを仕掛けたのが経産省&厚労省&製薬会社&アルコール利権です。
コロナの恐怖と薬剤の恐怖…
そして、医薬品だからこその安全性…
実際はアルコール消毒液の害は相当なモノだったのですが、それでも医薬品ということで人心を掴みました。
科学よりも事実よりも「安心」という心が圧倒したわけです。

もうね、いきなり花王傘下の北里研究所が出てきたわけですから、何も準備できていない次亜塩素酸水業者では太刀打ちできない…
1億人の人心は引っ張られてしまったわけです。
そして、これをひっくり返すのに2年…やっとひっくり返したらコロナ感染予防対策は不要の動きへ(*^▽^*)
結局は誰も勝たなかった、コロナはみんなが負けた争いでした。

そして、そういう私も大惨敗…(゜´Д`゜)
戦い方を間違えたことは後悔はしていませんが、もっとこうすべきだなあという勉強にはなりました。
そこで学んだことを書いてみます。

どうしてオーガニックが止まらないんだ?

農水省のみどりの食料システム、そしてオーガニック給食…
日本の農地の25%は有機にするみたいです。

「おい、農薬は国が安全だって言ったじゃないか!なんで裏切るんだ?俺達を見捨てる気か?」

おかしいですよね?
農薬が安全で環境にも優しいのなら、どうして世界中でこういう動きになるんでしょうか?
データやエビデンスを出しても、誰も見向きもしないしとぼけてばかり…
なのに、オーガニックは加速していく…しかも、味方だと思っていた農水省までが…

政治か?宗教か?利権か?

私は人々の心だと考えています。
オーガニック側が人々の心を掴んでしまったわけです。

そりゃそうですよね、人々は不安だらけだし、地球はおかしいし、農薬のせいにしておけば安心できるじゃない!
そんな理不尽な!と言っても、そうだから仕方ない。
だってね、答えが無いモノに白黒付けようとしても屁理屈合戦で答えなんて出てこない。
農薬は安全も危険も、どれも答えが無いわけですから…それでやられちゃうわけですよ。

この一言で終わります。
安全とは言い切れない!
私は何度も何度もやられちゃってる言葉ですねえ…

「じゃあ、危険だと言い切れるのか?」
「いえ、安全とは言い切れないんです」

こうなります。いつものことです。

すでにオーガニックは大きく動いちゃっているんだから、これを止められたら世界を動かせるほどのすごい人だと思います。
そういう人は、まずロシアに飛んでプーチンを説得してもらいたい(*^▽^*)
冗談です…

ちょっと言葉が過ぎましたが、日本ではもう無理かな?と私は思っています。
あとは農水省がどこまで粘れるか…
農水省は慣行農家を守ろうと必死なんだと私は思っています。

科学 VS 科学ではなかった

いろいろなデータ、エビデンスが出てきて、医師や科学者相手に論戦をしていた日々…
相手を論破しては仲間内で喜ぶ!
そんな日々がずっと続きました。が…

誰も見ていない…

農薬を見ていたら…あ、同じ事やってるなあと…

データやエビデンスは信用されていない

つまりは興味を持って貰えないということです。
自分に都合が良いモノだよね?裏があるよね?って、もうみんなそう思っています。

根拠なんて無いんです。人々の心がそうなんです。

「人々の心」というのは非科学的なことではありますが、マーケティングにとっては核となるモノです。
科学的に訴えても理解を得られないのはそういうことです。もう、科学で人心を押しつけられる時代ではない…

つまり、時代に見合わないカタチで応戦したことが大惨敗に繋がりました。

どうして政治的・宗教的なことが強いのか?

どうして、科学的に矛盾していることを信じているんだろう?

そう思うことって、いっぱいありますよね。

でもね、思い起こせば…自分もいっぱいあります(*^▽^*)

農薬でも、農薬を使った作物は危険だと言うオーガニックの人もいれば、農薬は希釈すれば安全だと言う農家もいます。
どっちもどっちなわけです。

でね、私が農家に「農薬は希釈したら安全ってどういう根拠で言ってるの?科学的にはね…」と言ったら…
素直に「そうでしたか、勘違いしてました!」ってなるかな?(*^▽^*)

人々は何かを信じることで安心を得ようとします。
農家だって、農薬は安全だと信じることで安心して使いたいのは理解しています。だって、危険だとすれば罪悪感しか残らないですからね。
「農薬は危険だけど、安全に使うから安全!」を受け入れにくいのはわかりますが、そこはプロだから受け入れてもらいたいですね。

私がどっちもどっちというのは、そういう事で言っています。
オーガニックに走っている人も、何かを信じることで安心を得ようとしている…
それに対して、私たち農家はどう応えていくのか?ということだと私は思います。

人々の心を掴みに行こう!

大惨敗を喫した私が偉そうには言えないかもしれませんが…
それでも私を信じてくれたユーザーが3000人ぐらいいます。
コロナ感染予防対策としては私はもうこれ以上の関わりは降りていますが、まだ使ってくれています。

私が栽培関係でやらないことは「データやエビデンスでドヤらない!」ということです。
事実を正直に話し、隠し事や誤魔化しはせず、よりカンタンにより深く理解してもらうことに徹しています。

データやエビデンスでドヤると、人心は離れていく!

データやエビデンスでドヤったって、そんなことで人心を掴めるなら誰も苦労はしない…
マーケティングの核となる「人々の心」はそう簡単ではないですよねえ。
しかも、データやエビデンスは脆くもひっくり返される…これはいずれ…

オーガニックの波に飲み込まれないために

人々はなにを信じるか、何を選ぶのか…
人に迷惑をかけないのなら、それは自由です。
波動砲だろうがスペシウム光線だろうが、それを信じるのは自由です(冗談です、ゴメンナサイ)

私たち農家は消費者に選択肢を与えることが大事です。
消費者に訴え、理解を求め、認めてもらい、買っていただく…
他業界では至極当然なことを農業はやろうとしない。でも、やってる人から勝っている。

農水省を信じて仕組みに頼るのか、それとも自ら切り開くのか?

仕組みからはみ出す農家は増えてきています。
それが良いのか悪いのかは、それは本人の判断ですし自由です。

ただ、林業そして酪農へと来ている壊滅的な状況を農業では起こらないと言えるのかどうかは…
それを判断するのも個人の自由です。

日本の農業は仕組みを強化すべきなのか、それとも個々が強くなるのか…
これも個人の自由です。

誰がオーガニックの波に飲み込まれ、誰が乗りこなすのかは…
答えはありません。そうなって初めて答えが出るということになるでしょう。