私の書いているのをこそっと見てるんだなあ(*^▽^*)
まあ、習ってもらうのはとても良いことです。どうぞ!

慣行栽培は「農薬漬け」と悪態をつかれることがあります。
これで言い合いをしていますが、「農薬漬けとは昔はこういうことで言われてたんだよ」と事実を言ったらなぜに私を批判するかあ!
最近、坊主憎けりゃ袈裟までみたいなのが多いですねえ…
なんでやねん!とは思いますが、まあ昔の事実は昔からやってるモノが知っているので!

では、どうして「農薬漬け」なる言葉が昔から存在したのでしょう?
それは、時代背景とか植物栽培独自の理由があったからです。

農薬漬けという言葉は、人間の医療での「薬漬け」から来たのはご存知の方も多いと思います。
昔は病院に行くと、山のように薬が出てましたよね(*^▽^*)
あたかも人間を薬に漬け込んでしまうほど薬を飲まされたということで「薬漬け」と言われました。

では、「農薬漬け」はどうでしょうか?
もちろん、これも人間の薬漬けと同じですね。次々と農薬散布されることであたかも農薬に漬け込んでしまうほどだということで「農薬漬け」と揶揄されました。

人間には山のように薬が出され、作物には次々と農薬散布がされた時代…
その時代に言われていたのが「薬漬け」や「農薬漬け」という言葉です。

年配の方々には懐かしい話ですが、考えてみればおそろしい話ですよね。
今の時代にあんなに薬が出されたら…でも、20年前ぐらいの話でもあります。昭和じゃない、平成の話です。
今は医療もそんなにたくさんの薬は出ませんし、作物も農薬残留基準値などしっかりしてますからそういうことはないと思います。
でも、昔はねえ(*^▽^*)時代を感じます。

では、どうして昔は「農薬漬け」と言われたのか?
これを解説していきます。

植物の病気は大半が糸状菌(カビ菌)です。このカビ菌は胞子を飛ばして植物に感染していきます。
季節によってはずっと胞子が飛んできます。
害虫は数が多く、風で飛来したり成虫が卵を産み付けに来ます。
季節によってはものすごく増えます。
雑草は風で種が飛んできます。
条件が揃えば、ずっと発芽しちゃいます。

これに対して、農薬という殺菌剤・殺虫剤・除草剤を使います。

これで糸状菌の菌糸や胞子は死滅し、害虫も死滅し、草は枯れ種も枯れます。
でも、次の日に効果が無くなっていればどうなるでしょうか?

胞子が飛んできます。害虫も飛んできます。雑草の種も飛んできます。すぐ感染し、増殖し、作物に被害が及びます。
そうならないように、殺菌剤・殺虫剤・除草剤には効果を残して殺菌・殺虫・除草ができる残効性というのを持たせてあります。

何かと話題のグリホサート系除草剤も効果は20日間あるそうです。
殺菌剤や殺虫剤も、この残効性を持たすことで次々にやってくる胞子や害虫に効果を示していきます。
これにより作物は守られることになります。

この残効性が切れたらどうなるのか?

たとえば、雨が降って農薬が流れてしまったとします。
もう残効性がありません。となると、病気や害虫の餌食になってしまいます。

それはまずい!

ということで、昔は農薬を残効性を切らさぬように散布することで作物を守っていることが多くありました。
今はそういうことはやっていないと言っているので、それは信じることにしましょう。
でも、昔はそうやっていた事実があります。

雨が降る前に予防、雨が降ったら治療…梅雨になったらどうするねん!

こういうのは、年配の農家でも家庭菜園でもガーデニングでも経験者に聞いてもらえれば良いです。
嘘なんて全くついていない(*^▽^*)
そもそも、私自身が昔は慣行農家でしたからね。農薬散布していましたし、病害虫を止めるのは農薬の残効性に頼っていました。

だから過去の事実は曲げないですし、でも過去は過去!今はそういうことではないと信じたいと思っています。
そのためにも、農家全員で農薬使用履歴の記帳を提示すれば良いと考えています。
なぜそうしないのか?口だけで何も示そうとしないのはどうしてか?は不思議に思います。

ただねえ…
栽培していたら、農薬の残効性で病害虫を食い止めているとか、除草剤だって効果が残るからその期間は雑草が生えないとか…
普通に理解していることだと思うけどねえ(*^▽^*)
一般のガーデナーでもそれぐらいはわかっています。

現在の慣行栽培が農薬の残効性に頼らずにどこまでできているのかは…
ここでは触れないようにします。

ただ、ここでの話はこれです。

昔、人間の医療では薬漬け、植物栽培では農薬漬けという言葉が使われていた

これは平成の話ですが、私ら昭和の人間は今までいったい何を喰ってきたんだ?という事実もありますよねえ(*^▽^*)