慣行栽培農家といろいろ言い合いになったわけですが…
実は、これはSNSだけじゃなくて農業ではごく自然に起こることなのです。
ただ、昔のように「自分と違うことに拒否反応が起こる」ということではなく、実は農業ではあるモノに脅威を持っているという…
これについて、ちょっと私の思っている事を書いてみます。

ダコニールの適正利用がされていない農家が残念ながらまだいる

すごかったでしょ?
誤解を受ける書き方をするなとか、不正利用している農家があるなら通報しろとか、それを知って見て見ぬ振りをしているのか?とか…
これ、すべて慣行栽培農家が食の安全を否定されるからヒステリックになったわけです。

でも、どうしてあそこまで噛み付いてくるのか、食って掛かっているのか、理解できない人も多いと思います。
一方で、どうして私は慣行栽培側に喧嘩を売るようなこと言うのか?と思うはずです。

これね、一つの大きい食い違いがあるんです。

私は食の安全については何も言っていない

逆に、ウチのお客さんにはこう言ってますよね。「流通している野菜や果物は安全と考えよう」って(*^▽^*)
別に2枚舌ではないですよね。私は農薬を使った作物は危険だなんて一度も言ったこと無いですから。
農薬は危険だと言っているのは散布での危険のことであって、口から入る危険は言っていません。
「口から入るよりも鼻から吸うほうが何百倍も危険!」は、口癖のように言っています。
農薬は自然や生態系を壊すとは言っていますが、食べた作物で人々の健康を害しているとは言っていません。

私は環境保全おじさんです(*^▽^*)
そして、甘い果物は大好きです!農薬使った果物はいっぱい食べています。

でも、慣行栽培農家は私が食の安全でいちゃもんつけていると解釈してましたよね?
つまり、ヒステリック要素は自分の弱いところ気にしているところ言われたくないところにあるわけです。

「慣行栽培は農薬が不正利用されているから作物を食べると危ないといいやがった!」

これが日本の農業の現在って感じです。
もういいかな?と思って、言い合いしていた人たちはブロックしちゃいましたけど(*^▽^*)

収穫としては、やはり脅威なんだなあというのは理解できました。
世界レベルで農薬使用が禁止され、自然栽培側が食の安全性を訴え、外国では訴訟が起きたり…

でも…
秋の空を見上げて赤とんぼが飛んでいないことに脅威を持つ人はいないのがとっても残念…

それと、有機栽培は安全を売りにして儲けてやがる!が多かったですねえ(*^▽^*)
これも裏返しで「金儲けのために農薬を使っている」と言われてるのかな?と思います。いや、そういうのありますねえ。
もちろん、どっちも間違いなんですけどね。
農薬散布は収量安定のためだし、有機栽培は収量を犠牲にしてのことだし…
批判は自分の鏡ってことなのかな?と思います。

私は食の安全に関しては有機栽培なので部外者なんです。
農薬はエビデンスがあるから安全だ!なんてのは信用していないし、だからと危険だとも言いません。医師でも無い人間がやあやあ言ったって、エビデンスがどうこう言ったって戯言に過ぎないんです。
これはワクチンとかも同じですよね。
医師同士ですら言い合っているのに、私らがわかるわけありません。
有機栽培は安全なのではなくて、農薬リスクゼロだから食の安全に関して農薬リスクは考えなくて良いということです。

ちなみに、慣行栽培側は「農薬が危険だと言うならエビデンスを出せ!」ってよく言ってますよね。
でも、安全とか危険というのは急性症状なら判断できるけど、慢性症状はわからない未知のことです。
安全というのも危険というのも、どちらも100%正解ではないと思います。

安全や危険は駆け引きで得るモノ!

医師に教えてもらったことは、私もその通りだと思います。詳しくはいずれ…

ただ、間違いなく言えることは…
農薬が自然や生態系を壊している
ということです。

これは仕方ないです。栽培自体が自然ではないですから…
だから私は自然や生態系保護を訴えていますよね!それ以外には何も言ってない。

でも、もう慣行栽培側とは話が通じなくなります。
私は自然や生体系保護の立場だと言っても、もうそこには目が行かない…
目が行かないということは、普段は自然や生態系保護の事など考えてはいないということになります。

慣行栽培と有機栽培の違いは何か?

私らはわかりますよね!有機栽培の畑には生態系があります。
作物が安全とか、儲かるとか、そういうことではなく、生態系を壊さず栽培ができるわけです。

私は有機栽培をこう言ってますよね。

人間の文化・文明を退化させることなく、自然や生態系を取り戻せる栽培

この「自然や生態系を取り戻す」をまったく慣行栽培側は意識していないのははっきりわかりました。
別に批判ではないです。言わなくても現場はそうなってます(*^▽^*)

「慣行とか有機とか自然とか分ける必要はあるのか?」

これも慣行栽培側から出てきました。
大きく分かれるのは自然・生態系に関してのことです。分ける必要がないと思えるのは環境保護には目が行っていないからですね。

慣行栽培側には見当違いであることを再三言いましたが、それでもまったく通じなかった…

ダコニールの適正利用がされていない農家が残念ながらまだいる。まずは適正利用を徹底しその上で検証し、適正利用すれば自然や生態系がどうなるかを見極め判断しないと農薬使用はいつまでも悪とされてしまう

まあ、こういうことです(*^▽^*)
言い合いになった慣行農家はブロックしたのでもうこれは見ないと思うけど…
JAS有機ではない有機栽培農家は、自然・生態系保護を考える農家が多いんですね。
生態系の中で栽培すれば、生態系が感じ取られその価値がわかります。

ちなみに、「有機栽培で育てた作物は美味しいよ!」にも反応してましたよね。
化成肥料を使わないので窒素が穏やかに効かせやすく、実肥もゆっくりになるので糖の蓄積が多くなりやすく甘くなる。
収量を犠牲にしてクオリティを上げるやり方なので、値段は高くなるけど美味しいよというのが「儲けやがって!」はおかしいですよね。
収量を犠牲にするので単価は高くとも儲けは減ります。

ということで…

さあ、これから環境保護活動はどうすればいいんだ?