なんか、私のアンチが門戸を広げてくれたかもしれない(*^▽^*)
炎上商法ではないですけど、ウチはそういうパターンがたまにあるなあ…

有機JASではないのに有機栽培を名乗っていやがる!なんて奴だ!

ということで、JAS有機以前より有機栽培をしている私が解説します。

有機JASは商品規格、有機栽培は栽培技術

そもそもはこういうことなんです。
有機栽培という栽培技術があって、その中でも商品規格に則った有機JAS(ブランド)があるということです。
まあ、有機栽培でも上位版みたいに考えれば良いですね。

だから、有機栽培だから有機JASとは限らないわけです。
他業界で考えれば、まあ至極当然なことが未だに農業ではあいまいになっています。

どうして有機栽培と名乗ってはいけないなどと言われたのか?


これです。
「有機○○」等と表示をして販売した者はと書いてあります。
そうしたら…
有機栽培って「有機○○」に該当するってことで、有機JASが出だしたときにすでに有機栽培をやっていた私らを迫害してきたわけです。
県庁とかからも電話が来たなあ、問い合わせだけでしたが…
すでに使われていた日常の日本語の独占だったので、いろいろありました。

上記は「JASマークなんて付けたら刑事罰になるけど、有機○○なら行政指導だぞ!」と書いてあります。

では、有機栽培と名乗ってはいけないのか?

これは解釈の問題ですが、これについては曖昧なカタチで寄り添ったんじゃないかな?
有機JASは商品規格なので、商品パッケージ等に有機JAS農家以外は「有機○○」とは書かないでね!と…

有機JASではない有機農家は多いですが、そこはちゃんと守っています。
だから、農水省もパッケージ等に「有機○○」が記載されているもの、有機JASと虚偽しているモノには対処していますが、有機栽培には何もしていないはずです。

ただ、これは解釈ですので何かが変わるかは今後はわかりませんけどね…

私に対して法律違反などと誹謗中傷してるみたいですが、全く大丈夫ですし、これは誹謗中傷として処置します。

有機JASと有機栽培は何が違うのか?

有機JASは商品規格、有機栽培は栽培技術というのは理解していただいたと思います。
では、具体的にどう違うのか?

有機JASは商品規格で、それに則ることで商品価値を得ています。
商品を手にするのは消費者、ですから食の安全が大きく関わった商品規格と言えます。
対象は「作物」です。

有機栽培は栽培手法です。
では、有機栽培農家は何のために有機栽培をするのか?
■品質の向上
■農薬曝露の回避
■環境保全
■生産コスト
■残留農薬基準値チェックが存在しない作物への対策
対象は「栽培」です。

慣行農家もオーガニック側も、言い争うのが食の安全ばかりなのですが…
「有機JAS=有機栽培」としか考えられないみたいです。

でも、実際は有機JASも食の安全以外でもしっかり考えられています。

じゃあ、本当は何が違うのか?

まあ、世の中はこういうのが多いですよね。
有機JASは安全等が国により保証されていると考えればいいと思います。だから有機栽培の上位で良いのですよ。

どうして私は有機JASをやらないのか?

やるべきことが食の安全だけなら有機JASでも良いと思います。
いや、慣行栽培で良いと思いますよ。私は農薬を使った作物も安全だと考えています。

でも、ニーズはそれだけじゃない!
私個人としては有機JASでは成し得ないと考え、有機JAS以外の有機栽培を貫いています。

有機JAS以外の有機栽培農家が心がけていること

農家はすぐに自分と違うものは悪者にしたがるみたいですが…
農水省の人とも話し合ったことがあるし、ちゃんと協力もやっています。

■対象作物は「有機○○」と名乗って販売しない
■特定ユーザーには有機JASではないことをあらかじめ説明する
■消費者にも誤解が無いように解説する

社会通念上でやるべきことをやる。
学校ではないので、ちゃんと考え自主的にいろいろやっています。

本気で有機JASをやる気が国にはあるのか?

これ、私がいつも思っていることです。
有機JASの普及とか、有機25%なんてどう見ても国の本気度が私には感じられません。

有機JASは有機栽培の中でも最上位である!

これがいいんです。消費者にもとてもわかりやすいでしょ?

私らは有機JASができない有機栽培農家でいいんですよ。下手くそでも腕が悪いでも頭が悪いでも何でも良いんです。
別に食の安全でのブランド化に興味は無いです。

おかしいでしょ?
有機栽培を言葉まで独占などせずに、最上位として有機JASを担ぎ上げちゃえばいいのに…
なのに、どうしてそうしないのか?は…いずれ別のところで(*^▽^*)

今更なんですが…

消費者からもクレームは受けないし、行政からも何も言われていないのに、農家だけが批判してくる…
どういう思いがあるんでしょうねえ…

現状はとても曖昧な表現が多く、これをどこまで統制していくかは色々あると思います。
無農薬とか減農薬とか農薬不使用とか…いろいろな表現がされています。

でも、統制していくということは慣行栽培にとってとてもマズいことになるのでは?とも思っています。
スモール農業が主の日本の農業で耐えられるのか?
私の思い過ごしなら良いのですが…

グレーなのは有機栽培なのか、それとも慣行栽培なのか…

いろいろあるので、この辺で(*^▽^*)

私の狙いは…

私は別に有機栽培を名乗ることにこだわってはいません。有機栽培だから有機栽培と名乗っています。
ただ、農水省から協力依頼があれば別に呼び名は変えても全然かまいません。
思われているほど固執はしてませんし、ユーザーも有機であることにこだわってないです(*^▽^*)

その代わり、条件があります。

農薬使用履歴の記帳提示を義務付けし、消費者が閲覧可能とする!
将来的には就農者の農薬購入や農薬使用を農水省で一元管理する!

これぐらいお土産して欲しいなあ(*^▽^*)

農家の批判は「有機栽培」や「無農薬」や「減農薬」や「農薬不使用」を名乗る販売にあるわけです。
ですから、販売・流通においてはすべて農薬使用履歴を提示すればとても公平になります。
この提示の不正や改ざんに対して強く罰していけば、これほど消費者思いの制度はありません。

片手落ちしない、とても公平な制度になるわけです!

慣行農家は農薬を適正利用していることが証明され、無農薬や農薬不使用は栽培において農薬を使っていないことが証明できます。
減農薬も農薬を減らした証明ができます。
有機JASも規格にあることを証明できます。

なにより、消費者はその記帳を見て何を買い求めるか選択することができます。
みんなが喜べますよね!いくつかの企業を除いては…

まあ、無理でしょうけど…
ただ、消費者が良くなるということでは、これがベストだと考えています。